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薬剤師の専門資格:抗菌化学療法認定薬剤師

薬剤師の資格は国家資格であり、一度資格を取ってしまえばある程度就職や転職に関しては心配いりません。しかし近年は都市部などでは薬剤師の飽和が起こっています。 今後日本の人口減少、6年制薬学部出身者の増加などによりこの傾向は強くなっていくと考えられるでしょう。

また薬剤師の給料は新卒時は一般的なサラリーマンと比較して高いと言われていますが、その後の伸びは少ないです。

これらの背景から薬剤師としての生き残りという意味でも、キャリアアップという意味でも、薬剤師そのもの以外の専門的な資格を身につけることが必要になってきています。

その中のひとつが「抗菌化学療法認定薬剤師」です。 これはいわゆる“認定薬剤師”という資格にあたります。 制度が始まったのは2008年からなので、比較的新しい資格です。

抗菌化学療法認定薬剤師の特徴は、抗菌化学療法の知識や技術を身につけていること、そしてそうした薬剤の使用を適正に進めることです。日本化学療法学会によって認定を受けることができますが、それにはいくつかの条件があります。

日本化学療法学会の正会員であることに加え、定められた施設で合計5年以上の研修を行っていなければなりません。さらに指定された研修で60単位以上の取得、実際の現場で25以上の症例報告などが必要になってきます。

これほど細かく規定されている背景には、抗菌化学療法認定薬剤師の発言権を高めるためということもあります。必要に応じて医師に処方薬に対するアドバイスや安全性のチェックを行うのです。

日本では近年特に抗菌薬の使用やそれに関する耐性菌の発生などが問題となっています。 従来抗菌薬の処方を含め、医薬品の処方に関して主導権はほとんど医師しか持っていませんでした。

今後、抗菌化学療法認定薬剤師の育成、活躍によってより安全性も効果も高い抗菌薬の使用が促進されることが期待できます。臨床現場で活躍したいという薬剤師の方にはおすすめの資格です。

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